2025年07月01日
溶連菌感染症について (R7.7)
のどの痛みや急な発熱がみられたら、インフルエンザや新型コロナウイルスを一番に考えることが多いですが、もしかしたらそれは溶連菌感染症かもしれません。
溶連菌感染症は「A群β溶血性連鎖球菌」という細菌に感染して発症する病気です。発熱やのどの痛みのほかには手足や体に小さく赤い発疹ができることもあり、風邪と違って咳や鼻水が少ないのもこの病気の特徴です。
治療はペニシリン系などの抗菌による治療が推奨されます。自然に症状が改善することもありますが、きちんと治療しないと急性糸球体腎炎やリウマチ熱などの合併症を引き起こすこともありますので、医師の診断のもと、指示に従って正しい治療を進めることが重要です。
溶連菌感染症はお子さんがかかることが多い感染症ですが、家族間の感染などで大人に感染することもあります。うがいと手洗いを心がけ、食器やタオルなどは感染者と共有しないようにしましょう。